
近年、低床の新型車輌が勢力を増しつつありますが、依然として旧型の赤いトラムが主力で、「カランカラン」と鐘を鳴らしながら走り回っています。ただし、最近、U6(地下鉄だがトラム型の車輌が走っている路線)に新型車輌が投入された影響で、それまでU6を走っていた若干リニューアルを施された車輌が市電へ転配されているようです(写真左の車輌)。

こちらは、Wienと近郊の温泉地・Badenを結ぶWLB(Wien Lokalbahn;ウィーン地方鉄道)の青い車輌です。Wienの市街地では市電に乗り入れ、郊外では専用軌道を走っていて、名鉄美濃町線と遠州鉄道あたりを足して二で割ったような雰囲気です。

WLBにも低床の新型車輌が導入されているのですが、私は旧型の丸っこい車輌の方が好みですね。
Linz
WienからOeBBの列車で一時間半程度のところにあるのがオーストリア第三の都市・Linzです。といっても、あまり大きな街ではないのですが、ドナウ川沿いに広がる街並みは非常に美しく、一度は訪れる価値のある街なのではないかと思います。もちろん、この街にも市電が走っています。

主力は上に写真を上げた「いかにもLRT!」なボンバルディア製低床車なのですが、Hauptbahnhof(中央駅)を発着する3系統には角ばった旧型の車輌が集中的に投入されていて、これまた、いい味わいを出してくれています。

ちなみに、3系統の終点からはPoestlingberg Bahnなる登山鉄道が伸びているのですが、私が訪れたときはリニューアル工事中でバス代行になっていました。残念で血の涙が出そうです。

Linz市内には市電の他にトロリーバスも運行されています。まあ、乗ってしまえばただのエンジン音のしない静かなバスなのですが、都市交通としてのトロリーバスが絶滅した国から来た者にとっては不思議で面白い乗り物です。また、Mozartkreuzungという停留所の近くには市電とトロリーバスの交差があります。デッドセクションになっているのかどうかはわかりませんが、こちらも日本では見られないもので、私はしばらく街角に佇んで見入ってしまいました。
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